大富豪タヒル兄弟の証し


「この世を捨て去り、キリスト求める」

インドネシアの大富豪、タヒル(Tahir、翁俊民)兄弟の証しです。タヒル兄弟はビジネスにおいて大成功している兄弟です。しかし彼は多くの大富豪のように、マモンを追い求めている人ではなく、ひたすらキリストを追い求めている人です。

 

この記事では、在職青年向けに語られた証しのYoutubeを紹介します。

ショートバージョン(約9分)

  • 中国語、2003年公開。
  • 下に日本語に翻訳されたテキストを掲載しました。
  • 証しのタイトルは詩歌437番の歌いだしにちなんで、「この世を捨て去り、キリスト求める」とされています。動画のオープニングのBGMにもなっています。

ロングバージョン(約2時間)

  • 中国語。
  • 2017年2月20日、台北の信基ビル(第6集会所)で行われた在職青年の交わりの集会において、タヒル兄弟が語った証しです。投稿日現在(2017年5月7日)最新の証しだと思います。台湾のキリスト教オンラインメディア(基督教論壇報)にも報道されています。中国語の分かる方は是非観てください。Youtube以外での再生は無効にされているため、リンク先のYoutubeでご覧下さい。

ロングバージョンをYoutubeで観る

書き起こし(ショートバージョン)

一、あなたは私よりも忙しいのか

ある人は私に聞きました、「あなたはこんなにも忙しいのに、どうやって時間を捻出して主に奉仕しているのでしょうか?」

私は彼に言いました:「わたしの過去の経験から言うと、これはとても典型的で、クラシックな質問です。ほとんどの人が私にこの質問を聞きます。」

このように言いましょう。私はフォーブスの長者番付では736位です。バークレー大学の唯一のアジア人の理事です。また、アメリカの一番古いシンクタンクであるブルッキング研究所(The Brookings Institution)(注1)のインターナショナルカウンシルメンバー(International Council Member)です。私自身はインドネシアにおいて銀行家だけでなく、調整大臣(Coordinating Ministor)の特別アシスタントでもあります。他にも多くの肩書きがあって、中国の中山大学の客員教授でもあります。私は十分に忙しい人だと思います。ですから、あなたがたのうちで、私よりも忙しいと、挑戦すべきではありません。(聴衆の笑い)

二、神の主権とは何か

しかし、親愛なる兄弟姉妹、ローマ11章をもって私の感想をシェアしたいと思います。クリスチャンとして最も基本的で重要な認識は、神は主権のある方であるということです。多くの人はこれを聞いたことがあります。多くの宗教でも語られていて、多くの牧師も語っています。しかし、彼らが神の主権に対してどれほどの認識があるのでしょうか?あまり認識はないかと思います。

ある人はこう思います。神には大能と力があります。いわゆる“All Mighty God”です。そしてどんな困難があっても神が責任を取ってくれます。どんな困難があっても、祈れば主が責任を取ります。なぜなら、神は宇宙創造されたからですと。ある人はこう思います。神は主権を持っておられるのは、宇宙を創造された方なので、自分が思うがままに事を行うことができると。

しかし、パウロのこの部分の言葉をよくよく読み、「神の主権」が、「私がクリスチャンであるということ」に対して、どのような影響があるかを見てみましょう。主が御血で覆ってくださり、憐れんでくださいますように。この点について認識があれば、私たちの生活、私たちの行動、どのように生涯を経営するかを影響します。

パウロがローマの召会に手紙を書いたとき、基本的にあるコンセプトを持っていました。ローマの社会制度は基本的にローマの法律から来ています。なぜなら、ローマはとてもロジカルな国家だからです。市民は法律に対してとても詳しいです。彼らにとって、神が救いを賜るのは、人が何か代価を払うことが前提にあると思っていました。そして、人は何か罪の行いがあるために、罪人とされると思っていました。

パウロはこの二つの認識に反論しました。私たちは神の救いを無代価で受けるのです。そして彼は強調しました。義人の立場にいなければ義の行いを行いだすことはできません。まず罪の地位から義の地位に転換して始めて、正しいことを行うことができます。これがパウロの一つ目の認識です。

二つ目は、パウロは言います。私たち罪を犯したために罪人になったのではなく、生まれながら罪の性質を持っているゆえ罪人であるのです。そして、パウロの召会の聖徒たちに告げました:私もどうして神の恵みが異邦人に及んだのかが分かりません。どうして、神の救いが異邦人に臨んだのでしょうか?本来、神の救いは選民のためであったはずです。しかし、神の恵みがわたしたちに、これら望みのない人たちにも及んだのを見ました。

ですから、パウロはこう言いました。彼の恵みと予見と選びにおいて、後悔はありません。また彼は言いました:

彼の判断は何と計り知れず、彼の道は何と極め難いことでしょうか!(11章32節)

11章に結びの言葉があります。今日これをシェアします。

万物は彼から出て、彼を通し、彼に帰すからです。(36節)

親愛な青年在職の聖徒たちよ、この午後、あなたは真にこれを受け入れ、これに同意し、同意するだけではなく、この真理に完全に服従するなら、これからの在職の日々は楽になることを信じます。というのは、あなたがどんなに偉くなっても、ある日事業において非常に成功しても、私よりも成功したとしても、ある日あなたはとても偉大な人になるかもしれません。しかし、あなたは知っています。万有、小さなあなたを含めて、全てが神から出ていて、神のゆえに存在し、ある日神に戻ると。このように神の主権を認識しているのであれば、あなたのクリスチャン生活、在職生活は非常に高い水準のものになるでしょう。

私は信じます。私たちの間で、将来の10年、20年に、非常に成功した人があなたがたのうちから起こされるかもしれません。しかし必ず覚えていてください。万有は彼から出ています。また彼のゆえに存在し、彼に依存し、ある日また彼に戻ります。このようであれば、私たちが生涯主に仕えることは当然のことになるでしょう。しかもそのことも大したことはありません。なぜなら、彼は私たちの生活そのものであり、私たちの生涯そのものです。主に仕えることは超越していて、颯爽としたことであり、喜びです。苦しい顔で集会に来たり、祈りの集会と言われても頭を悩ますし、聖書を読むと言われて頭を悩ますし、全時間奉仕と言われても頭を悩ます。

三、人生の目的とは

もう一度言います。全時間奉仕は私の目的ではありません。実業家になることは私の目的ではありません。お金持ちになるのも私の目的ではありません。高い地位の人になることも私の目的ではありません。それらは私たちの道具に過ぎません。他の目的のためです。それは幸せを生むことです。私の家庭にとって、私は幸せであり、教会の中では、私は教会の祝福であり、社会において、私は幸せな社会を作る人であり、国家に対して、人々に対して、全世界に対して、私は祝福です。このような気概、このような期待をもって欲しいです。そうすれば、人としてはもう十分でしょう。

兄弟姉妹、私たちは、毎日自分を高める必要があります。霊的なことにおいても高めるべきです。事業はよく経営するべきです。成功するべきです。主イエスは地上において、30年間、彼は最も成功した大工だったでしょう。もし誰かが設計図を渡すなら、彼は最も正確なものを作るでしょう。彼神の御前で完全で、完璧な人です。神は彼は私が選んだ者、彼の中で、私は喜んでいると言うでしょう。ですから、30年間、主イエスは非常に成功した大工でした。製作において正確であるだけでなく、受注する際も正確でした。

四、成功しなさい

私たちは地上で働くからには、成功する必要があります。平凡な小さな職員ではなく、常に自分を高めるべきです。そして、霊的事柄においても、私たちはこのように願っています。霊的においても、私たちは水準の高い人でありますように。私たちは霊的事柄において召会の祝福となり、私は聖徒たちの祝福となり、私は主に大いに用いられたいです。私は主によって少しだけ用いられるのではなく、大いに用いられたいです。これは私の期待であり、この期待のために私は代価を払い、この期待のために私はよくよく祈ります。私は絶対に平凡な人でいたくありません。颯爽とした人生を送りましょう。ありがとうございました。主があなたがたを祝福してくださいますように。


注釈

注1:Wikipediaより:「19世紀後半に「社会改良運動」を目指して英国で創設されたフェビアン協会、20世紀初期に「米国型リベラル思想」に基づいて創設されたブルッキングス研究所などが、シンクタンクの始まりと言われている。」

タヒル兄弟に関する記事:

  1. Tahir’s company, Mayapada Group’s website
    タヒル兄弟の会社マヤパダグループのウェブサイト
  2. Profile of Tahir on Forbes
    フォーブスでのタヒル兄弟のプロフィール
  3. Wikipedia for Tahir: Indonesia businessman
    タヒル兄弟のウイキペディアページ
  4. 採訪見證於信基大樓(基督教論壇報,中文, 2017/2/20)
    「神主宰一切,還獻於主理所當然」
    中国語でのインタビュー(信基ビルでの集会)
    An interview article in Chinese

以上。

1 Comment

大賀

主に感謝します。
本当にいいサイトですね。このサイトを立ち上げた兄弟姉妹たちに感謝します。

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